ストーリー 作品とともに歩んできた
表現が始まってからは、治療にかよいながら
あとはその体験や、出会いを通して感じたものや、
テレビや漫画や小説を読んで感じたもの、図書館にも2日に1回くらいかよってたくさんの作品集を見たりして
とにかく感動に意識して、拾い集めることを大事にして
その感じた感動をかたちに変換するように、あとはほとんど家にこもって制作し続けた。
そして出かけるときは出来あがった作品を持って、出会う人ひとりひとりに見てもらった。
そうしていくと、自分では思いもしないような表現で感想や感動を伝えてもらった。
そこで思ったのは、作品は”ぼくのもの”ではないのだと感じた。
ひとりひとりがまるで自分の感動を映し出す鏡みたいなものなんだと感じた。
だから作品を創るときは変にコンセプトも持たず、いかに自分が我を捨て極限にもっていって感動してこれだと思えるものを創ろうと思った。
だから自分のなかではどの作品も大事なものだけど、その中でも特にぼくにとって代表的な作品を紹介いたします。
「オエカキのうた」
絶望を感じた病室でふっと浮かんだ詩。詩の内容がブラックで一瞬ちゅうちょしましたが、生まれたのなら生み出そうと”表現”を許した瞬間、その空間が真空状態に変わり、奇跡が起こった。ぼくにとって”ぼくを救ってくれたうた”
「てんしんて」
隣人の理不尽さに腹の底から怒りがでて、その感情(感動)を逃さず筆が動くままに描いて生まれたものは天使だった。この作品はスケッチブックの1ページに描かれたのだけど、ブックを開くたびそこには何かが宿っているかのように感じられた。
「Family Flower」
エゴというお店の店長と知り合って、そのひとに作品を見てもらって、最初はボールペンのみで描かれていたこの作品を見て「この絵に色を入れてみて、その絵が見てみたい」と言われて色をつけた。なんだか、この作品はぼくのなかで他のものよりも存在がハッキリしてる。この絵は地元新聞の連載の最初の記事にも載せて頂いたこともあり、思い入れが多い作品です。
「太陽」
デジタルでは魂はこもらないと思っていたけど、これはこもったと初めて思えた
「ため息」
意外と人気があったので
「うし」
知人の作品に悔しさを感じ、そのエネルギーで描いたら牛が生まれました。
「無題」
Radioheadが大好きで数週間、聴き続けていたら自分なりにはしっくりするものが生まれました。
「無題」
以前もアップしたRadioheadのコンテストで最優秀賞をいただいた作品。
とにかく自分をすべて空にしてRadioheadそのものだけが自分の中に残り生まれる作品を生むため、毎日7時間くらいヘッドホンで聴き続けて生まれた作品。
「AIOのポスター」
AIOを物語ってるような、なんだかしっくりする絵。意味は自分の成長とともに理解していってる感覚があります。
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